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患者さんに寄り添う医療をスタッフと共に実践
<神奈川県横浜市 せきど脳神経外科クリニック>

せきど脳神経外科クリニック 院長 関戸謙一先生 せきど脳神経外科クリニック
院長 関戸謙一先生

院長の関戸謙一先生が、神奈川県立こども医療センターの脳神経外科を25年間務めた後に開業し、認知症の治療に積極的に取り組む、せきど脳神経外科クリニック。幼児とご家族への診療経験を土台に、スタッフ全員で患者さんとご家族に寄り添う医療を実践しています。

歴史ある商店街の近くで、地域に根付いた医療を

横浜市で最古の歴史を持つ弘明寺の門前町として栄え、今も活気のある弘明寺商店街の近くにせきど脳神経外科クリニックはあります。2007年の開業当時は商店街に位置していましたが、2015年に少し離れた現在の場所に移転。その後も商店街をはじめ、地域の人たちとの信頼関係は強く結ばれています。

院長の関戸謙一先生は、長年、神奈川県立こども医療センターで脳神経外科医として小児医療に取り組んできました。難病や希少疾患を抱える患児が多く集まる小児科専門病院で、自分の症状を訴えることができない新生児や幼児に向き合ってきた経験が、開業医としての現在の診療に生かされています。

「クリニックの患者さんの多くは高齢者で、小児科とは診る病気もコミュニケーションの方法も異なります。改めて多くのことを学ぶ必要がありましたが、開業して10年が過ぎ、地域に根付いた医療ができるようになってきました」(関戸先生)。

認知症の鑑別診断は、心理的負担が小さいOpen Bore MRIで

「当クリニックの第一の特徴は、脳神経外科としてMRI検査を主体としていることです」と、関戸先生は語ります。患者さんの心理的負担が小さいとされるOpen Bore MRIを備え、さまざまな疾患の的確な診断を行うほか、脳ドックも実施しています。

開放感のあるOpen Bore MRI 開放感のあるOpen Bore MRI
CT CT

認知症の疑いで同クリニックを受診する方の多くは、行政や他院からの紹介で、MRI検査による認知症の鑑別診断を求めて来られます。BPSD(周辺症状)が強く出ているなど、比較的症状が進んだ方が少なくありません。「自分でもの忘れを心配して受診する方もおられますが、そういう方はごく軽度の認知症か、年相応のもの忘れであることが多いですね」(関戸先生)。

他院からの紹介の場合は、MRI検査を行ったうえで、元の病院に戻すのが基本ですが、同院での認知症治療を望む患者さんやご家族もいます。「内科ではなく専門のクリニックで治療を受けたいという思いは理解できますが、病歴をよく知るかかりつけ医に任せたほうが患者さんのためにもなると考えています。今後、認知症は確実に増えるでしょうから、かかりつけ医との連携を強める必要があると感じています」(関戸先生)。

患者さんとご家族の話をじっくり聞く

関戸先生は普段から患者さんの話をゆっくりと聞くことを心がけており、認知症の初診時は診察が1時間を超えることが珍しくありません。「必ず、患者さんご本人、ご家族それぞれ別にお話を聞いて、最後にもう一度一緒に聞くようにしています。患者さんには病識がないことが多いので、ご本人の前でご家族と話をするとプライドを傷つけてしまうためです」(関戸先生)。

予約なしでの受診も可能なため、一人の患者さんの診察が長時間に及ぶと他の患者さんの待ち時間も長くなります。そんな時は、看護師や受付スタッフが、待っている患者さんにお茶を出したり、体調によっては空きベッドで休むように勧めるなど配慮しており、穏やかに待ってもらえることが多いといいます。

「携帯電話の番号をお聞きして、外出していただくこともできますし、看護師だけでなく受付も検査技師も、率先して待合室の患者さんやご家族の話し相手になり、悩みを聞いています」と同クリニックの看護主任は語ります。

検査室にも緊張を和らげる配慮が

同クリニックのMRIはOpen Bore MRIであるだけでなく、部屋の天井に花柄のクロスを使うなど、検査を受ける患者さんの緊張を和らげるように配慮されています。

「病院の壁や天井は真っ白なことが多いですが、病気を抱えて気持ちが暗くなりがちな人が集まる場所だからこそ、温かい雰囲気が大切だと思うのです」と関戸先生は語ります。スタッフの制服にも花柄のデザインが採用され、クリニックの随所に温かみを感じさせる工夫が凝らされているところにも、小児科での経験が生かされています。

MRI検査のために来院される初診の方も多いため、技師にもコミュニケーション能力が求められます。「認知症の方の場合、うまく会話が成立しないことも多いのですが、表情や行動に注意して、無理強いをせずに検査を進められるように、気をつけています」と診療放射線技師は語ります。

もう一人の診療放射線技師も「認知症の方の言動は病によるものだと理解して、人としての尊厳を大切に診療にあたっています。また、自分や家族が受けたいと思える質の高い検査ができるよう心がけています」と話します。

検査に付き添うご家族の様子も気にかけて、検査技師にも悩み事を口に出せるような雰囲気づくりを心がけるなど、同クリニックでは、全てのスタッフに患者さんやご家族に寄り添う姿勢が徹底されています。

臨床検査技師も、「独り暮らしの患者さんが多く、お話を聞いても既往歴がわからないことも少なくありません。雑談で患者さんのこれまでの人生について聞きながら、検査を行うために必要な情報を探り、スタッフで共有しています」と語ります。

来月もクリニックに来たいと思えるように

同クリニックでは、認知症治療を受ける患者さんに長谷川式簡易評価スケールを6ヵ月ごとに実施し、結果の推移をご家族と共有しています。看護主任は「今日は計算が早かったなど、よくできたところを必ず褒め、一緒に喜ぶようにしています。認知症を受け入れるのはご本人にとってもご家族にとっても辛いことです。クリニックが嫌な場所にならないこと、来月も来ようと思える場所であることが大事だと考えています」と語ります。

認知症の方に限らず、同クリニックを受診する高齢の患者さんは独居であることが多く、福祉サービスにつなぐこともクリニックの重要な役割となっています。

ケアマネジャーの資格も持つ看護師は「患者さんが住み慣れた街で長く楽しく暮らしていけるように、さまざまな福祉サービスや地域コミュニティとの橋渡し役を担っていきたいと思っています」と語ります。

「地域全体で認知症の方を支えていくことが重要ですね。加えて、早期診断をして早期治療を開始すること。私が学生だったころには治療法がなかった認知症ですが、今は抗認知症薬が複数あります。医師会などが一般向けのセミナーを開催していますが、これからもっと多くの人に、認知症について理解してもらえることを願っています」(関戸先生)。

 

取材日:2017年2月4日

せきど脳神経外科クリニックの外観

せきど脳神経外科クリニック

〒232-0056
神奈川県横浜市南区通町4-82−1
サンブルグ通町ビル1階
TEL:045-712-0702

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