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患者さんとご家族を総合的にサポートするために
<奈良県橿原市 医療法人雄信会 クリニック吉田>

院長 吉田佳嗣先生 院長 吉田佳嗣先生

心臓血管外科医として国内外で数多くの手術執刀経験を積んだ院長が故郷に戻って開業したクリニック。一人ひとりの患者さんとじっくり向き合うことを信条に、在宅医療も介護施設の運営も手がけて、地域の認知症医療に貢献しています。

開業のきっかけは父親の認知症

奈良県橿原市、大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)を間近に臨む立地に2013年に開業したクリニック吉田。院長の吉田佳嗣先生は、心臓血管外科を専門とし、オーストラリアやマレーシアでの臨床留学で数多くの手術を経験して、帰国後も全国各地での手術を手がけた後にクリニックを開業したという異色の経歴の持ち主です。

内科、循環器内科、消化器内科、外科、糖尿病を診療科目に掲げ、漢方治療や在宅医療(往診)にも取り組んでいますが、中でも力を入れているのが認知症医療。そのきっかけは、吉田先生の父が認知症を発症したことでした。

「私は遠方で勤務医をしており、家族だけでは看ることができず精神科に入院したのですが、父の状態はコントロール不良で、いろいろと大変でした。そのため、私が奈良に戻り介護しました」。

これをきっかけに認知症医療に取り組む決意を固め、父が亡くなってから1年後に、クリニックを開業したそうです。

隣接地に介護施設を設置・運営

明るい待合 明るい待合

クリニックを開業して1年後には、隣接地に介護老人保健施設「大和三山」を開設、吉田先生はその理事長も務めています。

入所定員80名、全室ユニット型個室の同施設はショートステイとして利用することも可能で、通所リハビリテーション(定員30名)も実施。医学的管理、介護、機能訓練などを行っており、認知症の方も利用することができます。

「施設介護を必要とする認知症の方には、レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症の方が多いように感じます。自分の父の時にはできなかった治療やケアも今ならできます。目の前の患者さんにしっかり向き合っていきたいですね」。

吉田先生の認知症医療のポリシーは、一人ひとりの患者さんについて身体疾患やご家族との関係まで、総合的に丁寧に捉えて取り組むこと。また、抗認知症薬の副反応にきめ細かく対応することも重視しています。

「高齢者には小柄な方が多く、腎機能や肝機能が低下してる方が多くおられます。薬剤治療中に、吐き気や食欲不振が生じたり、体調が悪くなった場合は、薬が多すぎるのでは?という疑いを持つことも、高齢者医療では重要だと思います」。

漢方や運動療法、入浴も治療の一環

「西洋医学の薬に漢方を“ちょい足し”すると、驚くほど効くことがあります。急性期は西洋医学、血圧を下げるのも西洋医学の薬ですが、慢性症状の中には、漢方のほうが結果的に効くものがあるのです」と吉田先生は語ります。

高齢の患者さんは複数の病気を合併して、たくさんの薬を服用していることも珍しくありません。それを整理して、丁寧に説明することも治療の一環だと先生は考えています。患者さんの性格や治療に取り組む態度なども、治療方法を決める要素として重視しています。

「隣接の施設では、浴室にヒバ材を使っているのですが、一人ずつゆっくりと入浴してもらうことも認知症の症状を和らげる効果があります。運動療法も認知機能をあげます。治療薬は数ある治療法の一つだと認識して、総合的に治療方針を考えることが重要です」。

ご家族が落ち着くことで患者さんも安定

ご家族のケアも認知症治療の重要な要素となっています。

「症状が強く出ていると、ご家族も神経質になります。そのピリピリした感じがご本人に伝わって、症状が悪化する悪循環に陥っていることがよくあります」。

患者さんご本人だけではなく、ご家族の心身の状態に注意を払い、タイミングを見て助言や支援を行っていくことが大切だと吉田先生は考えています。

「ご家族に、『あなたが落ち着かないと患者さんも落ち着けないのですよ』など、ハッキリと告げることも多いです。ただし、いきなり厳しいことを言うのではなく、ご家族の不安や心配に寄り添い、信頼関係ができてからお伝えしています」。

独居の患者さんや、高齢夫婦の二人暮らし、認認介護となっていることも少なくありません。勤務医として手術を手がけていたころとは違い、患者さんやご家族の生活に密着し、在宅医療や施設の運営もして、忙しい日々が続いていますが、この仕事に生きがいを感じると吉田先生は言います。

患者さん一人ひとりを総合的に

糖尿病などの生活習慣病で同クリニックに通う患者さんも多くなりました。治療の基本姿勢は認知症と同様に、さまざまな疾患を併せ持つ患者さんを、生活や性格も含めて総合的に捉えることです。

「それぞれの疾患のガイドラインを尊重するのは当然のことですが、いろいろな病気を抱えた高齢の患者さん、そしてご家族が穏やかに暮らせることをいつも第一に考えています」。

皆さん 皆さん

近年、胃ろうを問題視する傾向がありますが、これもケースバイケースだと吉田先生は言います。

「ずっと元気だった人が、ちょっとしたことで食べられなくなったような場合は、短期間、胃ろうで持ちこたえたら回復することもよくあります。杓子定規に考えるのではなく臨機応変に。これを可能にするために、私自身、勉強を続けていきたいと考えています」。

 

取材日:2016年11月21日

クリニック吉田の外観

クリニック吉田

〒634-0012
奈良県橿原市膳夫町477-19
TEL:0744-29-1368

 

大和三山の外観

介護老人保健施設 大和三山

〒634-0012
奈良県橿原市膳夫町477-17
TEL:0744-23-6688

 

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