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五感に働きかけ、心身両面から治すための医療
<東京都大田区 くどうちあき脳神経外科クリニック>

院長 工藤千秋先生 院長 工藤千秋先生

「癒しの森」をコンセプトに開業した、くどうちあき脳神経外科クリニック。病院らしさを排除した施設も、最先端の医療機器も、全ては患者さんに寄り添う医療を実現するため。この新しいタイプのクリニックでは、五感に働きかける医療によって心身両面からの治癒をめざしています。

癒しと医療の理想的な融合をめざす

長年、勤務医として脳神経外科で治療に携わってきた工藤千秋先生は、英国留学で新しい技術や患者さんとの接し方を学びましたが、当時の日本の大病院では制約が多く、実践するのは困難でした。さらに期間内に治療ができない入院患者さんには、転院してもらわなくてはなりませんでした。

工藤先生は、こうした現実と向き合い「最後まで患者さんに寄り添って、責任を持って治療にあたりたい」と2001年4月に開業。重視したのは在宅診療の体制を整えることでした。最初は在宅訪問診療のみのクリニックを開設し、同時に外来診療もできるクリニック設置の準備に取りかかりました。同年11月にCTなどの機器を導入した高度診断のできるクリニックを新設。開業後も「患者さんが心も体も癒され、治療できる施設環境」を重視し、より患者さんが不安がらずに利用できる設備導入を考えてきました。そして、2007年11月の施設移転を機に、オープンタイプのMRI等の高度医療機器を設置したほか、全く病院らしくない病院をオープンさせました。

「無味乾燥な病院施設では、心と体が快適な状態に戻るはずがない。病院は居心地が良いと思える空間でなくてはいけない」と語る工藤先生がハード面、ソフト面から「癒しの場」を追求した全く新しいタイプの病院になりました。

 

クリニックは癒しの森

患者さんが居心地良くリラックスできる雰囲気を演出している「癒しの森」 患者さんが居心地良くリラックスできる
雰囲気を演出している「癒しの森」

同クリニックは、脳神経外科、心療内科、神経内科、整形外科など外来診療だけでなく、在宅訪問診療や様々な代替療法を行っています。さらに2011年秋には新たなデイケアサービスの施設がクリニックの4階に開設されます。

同クリニックがめざしているものは「心と体の働きを治していくための癒しの場」となること。コンセプトは「癒しの森」です。

まず施設(ハード)面では、基調カラーをグリーン、イエロー、オレンジにし、明るく開放的なイメージを作り出しました。また館内には、いたるところに植物が置かれ、安らぎを感じさせます。広々とした待合室には、アロマが漂い、患者さんの不安で固くなった心をほぐしてくれます。

ソフト面で重視しているのが、ことばセラピーです。「ことばのかけ方次第で、心を開くこともあれば、逆に閉ざしてしまう場合もある」と言う工藤先生は、「癒しの場」は施設面のみならず、人との関係もそうでなくてはならないと考えています。そして看護師も介護士も全てのスタッフが徹底して心がけているのは、人の心に迫れる医療と、寄り添えること。その実現のために「ことばのかけ方」「聞くときの態度」「話をするときの目線」などを含めた応対時の細かなしぐさにも気を配っています。

 

外来診療と在宅訪問診療の両輪で、最後まで患者さんを診る

「それぞれの診療特徴は、外来診療は早く正確な診断をつけること。在宅訪問診療は、ご家族が最も困っている問題点の緩和」と語る工藤先生は、総合的な診断と、介護するご家族と患者さんの生活の質を守ることを重視した診療をしています。

同クリニックの診療の大きな柱になっているのが「認知症」「うつ」「頭痛」の3つ。うつ症状で受診する患者さんが増えている現状では、認知症からのうつなのか、あるいは、うつの病状として認知症的な現れかたをしているのかを見分けることは重要です。なぜなら治療方法や対応の仕方が違ってくるからであり、そのために必要なのが総合的な診断です。

認知症の外来診療では、まず患者さんには、MRI、頭部のMRA等を使用した検査を実施し、脳の形、脳波のほか、血液の状態、頸周辺の血の巡り等を測定します。そして患者さんが診察室に入ってくるときから、歩き方、会話の仕方、表情を注意深く観察し、認知状態を確かめます。

また、ご家族からの問診では家族が困っている点を聞き出し、周辺症状を探ります。その他、以前に他院で治療を受けていたときの情報も医師間のパスを活用して把握します。

これらの情報から総合的に診断をつけ、認知症であると診断がつき、治療方針が決まった後、通院あるいは、それが困難な場合は在宅訪問診療で治療を始めます。

在宅訪問診療は投薬治療が主体です。週に1~数回のペースで訪問を続け、患者さん、ご家族の双方とコミュニケーションを取りながら投薬量を加減していきます。

 

様々な療法で脳機能を活性化させる

看護師 石倉真由さん 看護師 石倉真由さん

また、同クリニックでは、西洋医療、漢方、外科的治療などどれかに偏った治療ではなく、あらゆる治療方法の可能性を同等に考えています。

日本アロマセラピー学会の認定医でもある工藤先生は、開業当時から積極的にアロマを取り入れてきたほか、NPO開設時代から音楽、運動、アートを通して脳を鍛えるプログラムを提供してきました。臨床美術士、アロマセラピスト、作業療法士、介護予防運動指導員など、専門の資格を持ったスタッフと医師との連携により、的確かつ安全に、脳機能の活性化を促すことで、患者さんの生活の質を維持できる可能性を広げることができると工藤先生は言います。

また、看護師の石倉真由さんが行っているのはタクティール・ケア®(日本スウェーデン福祉研究所)と言われるケア方法です。このケアは、触れることで脳に刺激を与え、安心感や心地よさを与えます。

「例えば、脳波の検査を受ける前に不安で興奮状態に陥った患者さんにタクティール・ケア®を行うと、興奮が収まり、検査を円滑に行うことができます。このように診療を受けてもらうときなどにも活用することで、より効果的なケアが提供できると実感しています」(石倉さん)。

また、患者さんに攻撃的な態度があった場合も、何か訴えたいことがあってのサインだと受け止めて、それが何なのかを、考えながら対応するように努めています。

介護予防運動指導員 小峰由枝さん 介護予防運動指導員 小峰由枝さん

「衣食住は人の生活を支える大きな要素ですが、ここでは『医食充』と表現し、医療との連携により、的確なケアをベースにおいしい食事をみんなで頂き、QOL(Quality of Life:生活の質)を高めるように工夫をしています。また、充実した講師陣による脳に特化したプログラムを提供できるのも誇りです」とデイケアの内容を語るのは介護予防運動指導員の小峰由枝さん。

小峰さんが専門に行っているのは心身機能活性運動療法です。認知症などで脳の萎縮などが見られる場合でも、健康な部分の脳を活性化(脳の可塑性)させることで症状を維持、改善する療法です。

短期記憶障害の患者さんが心身機能活性運動療法を続けることで改善し、元の生活に戻れたという治療効果が現れた事例もあります。

 

地域連携の拡充

同クリニックが開業して10年。医者同士の連携パスや地域の大病院との連携などは徐々に充実したとはいえ、まだまだ課題も多いとする工藤先生。

特に認知症患者さんのケアは、外来診療であるか在宅診療であるかだけで、個々の症状の程度や、患者さんをとりまく家族を含めた様々な環境によって配慮すべき点が異なります。看護師の石倉さんは、医者やケアマネジャーとのコミュニケーションを密にし、チームワークを大切にすることが、患者さんとその家族へ適切なケアを提供できるのではないかと語っています。

「それぞれのポジションで自分の力を発揮するとともに、地域の医療施設、医療関係者が連携を強化し、総合的な医療を継続して提供することが大切なのです。今あるネットワークやシステムをもっと血の通ったものにする取り組みも必要。そのために院内においても、院外施設との連携においても、日頃からのコミュニケーションは欠かせません」と工藤先生は、さらに患者さんのための向上をめざしています。

 

 

取材日:2011年8月4日
くどうちあき脳神経外科クリニックの外観

くどうちあき脳神経外科クリニック


〒143-0016
東京都大田区大森北1-23-10
TEL:03-5767-0226

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