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ご本人の生活の質を高める「全人的医療」を推進
<岐阜県羽島郡岐南町 医療法人三歩会 おくむらmemoryクリニック>

おくむらmemoryクリニック院長 奥村歩先生 おくむらmemoryクリニック院長 奥村歩先生

東京や大阪など全国から日に120人前後が来院する脳神経疾患専門のクリニック。脳外科、神経内科、精神科の3科にまたがる院内チーム医療と最新のMRI(磁気共鳴装置)を用いたきめ細かな診療、そして患者さんを思いやる全人的医療が注目を浴びています。

患者さんを病人扱いしない全人的医療

人は誰しも「豊かな生活」を楽しみたいと願っています。そのためには、脳と心、そして身体の健康が欠かせません。医療法人三歩会 おくむらmemoryクリニックは、脳神経疾患の専門クリニック。脳と心、身体を守ることを最大の使命として、私たちの「生活の質」を奪う認知症・うつ病などの前兆を診断して早期治療を行うとともに、最新の予防法を提供しています。

同クリニックの一番の特徴は、「やさしさと思いやりの全人的医療」を理念としていること。脳神経外科医として約20年間大学病院、総合病院に勤務した経験から、全人的医療の必要性を感じてクリニックを開設したという院長の奥村歩先生はこう語ります。

「もの忘れ外来を中心に診療していますが、常に心がけているのは、患者さんを病人扱いしないことです。診察というより対話するという視点で自然な会話の流れを重視しています。いきなりもの忘れについて尋ねるのではなく、『どこか調子の悪いところはありませんか?』と話しかける。また『頭痛はどうですか?』『ふらつきませんか?』と高齢者の一般的な愁訴を具体的に尋ねながら誘導していきます」。

患者さんとの関係を築きながら、さりげなく認知機能をチェックする奥村先生。その際にも内科診療と同様、聴診や触診を通して皮膚の張り、脱水、痣やけがの有無を調べながら、固縮や歩行障害などのパーキンソン様症状、眼球の動きなどの神経所見を把握します。また、年齢を尋ねて見当識を確認し、あるいは世間話をしながらエピソード記憶を診ることもあります。会話の中から、ご本人とご家族との関係性にも思いを巡らします。

 

初診日に院内MRIなどを施行。迅速に今後の診療の方向性が明らかになる安心感。
全国から1日120人が来院

おくむらmemoryクリニック・MRI室 MRI室

同クリニックのもうひとつの特徴は、脳神経外科医として豊富な経験を持つ奥村先生がMRIなどの高度先進機器を駆使することと内科医・精神科医などとの院内チーム医療により初診日にほぼすべての診断をつけ、治療方針を決める点にあります。認知症診療が難しいのは、脳外科的疾患、神経内科的疾患、精神的疾患の3科にまたがって診察しなければならないこと。普通なら、大学病院や総合病院の各科を1つひとつ受診し、長い予約待ちをしてMRI検査を受けるため、診断がつくまでに数ヵ月を要することも珍しくありません。しかし、同クリニックはMRIを院内に設置しており、1日に30人の検査が可能。事前に予約しておけば、初診時に検査を受けることができます。

もの忘れ症状で受診する人の中には、認知症ではなく、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、髄膜腫など脳外科的疾患手術を要する患者さんもあり、時機を逸すれば手遅れになりかねません。即日診断でスピーディに対処できることは大きな強みといえます。さらに「うつ病」で苦しむ患者さんも「もの忘れ外来」に来院します。このため、様々な病院を行脚しても症状が改善しないという患者さんが、全国から予約をとって同クリニックを訪れます。1日あたりの来院数は約120人前後で、うち初診が20人、再診が100人。

「医師は神様ではなく、医療には限界があります。しかし人間の英知を結集して、今できる手はすべて尽くしたいというのが当クリニックの思いです。患者さんもそのご家族も、当クリニックを受診して方針が決まることで長年の不安が解消し、ほっとされる方が多いですね。」と奥村先生。認知症やうつ病の鑑別診断ができ、MRIなど画像診断もできる認知症専門医は、全国的にも少ないのが現状。奥村先生の著書や講演、同クリニックが取り上げられたテレビ放映にふれて、最新の診療を受けたいと遠方から来院する患者さんも多くいるのです。

 

患者さんとご家族の生活の質を高めるサポートを

「認知症は人間が老いる過程のナチュラルな病態。その人の自尊心や人間性が尊重される配慮が最優先です。ご高齢の方を病人扱いせず、敬意を表する事が基本。少しでも、ご本人と家族に生活の質を高めていただくためのサポートをしたい」というのが奥村先生の基本的な考えですが、それには非常にプロフェッショナルな知識やテクニックがいるはずです。

「症状がどれほど重くても、患者さんには『だいじょうぶ、そんなに心配することはない』といって安心していただくことも大切なクスリです。ただし、ご家族にはきっちりした情報を提示して告知をします。患者さんの症状が呈してきた病理学的・環境的な裏付けを提示するのです。ご家族がその情報に基づいて、患者さんとの接し方を変えるだけで、お互いの「生活の質」が向上することも多いのです。認知症の予防としても、熱心なご家族が患者さんに計算ドリルを無理にさせたりしていることも多々あります。長く生きて社会にたくさんの貢献をしてきた人が、人生の最後に嫌々、計算ドリルをさせられることはあってはならないことです」。全人的医療とは「薬・手術だけにたよらず、ご本人の性格やご家族の対応」などにも注意を払い、改善を図る医療。「薬のみで治すとか、寿命を延ばすということではなく、その方らしい生活の質を豊かにするテーラーメードの方法を模索することなのです」と奥村先生は強調します。

薬物治療を行うときにも「あなたはアルツハイマー型認知症だからこの薬を飲まないといけない」というスタンスではなく、「あなたは病気というほどではないが、この薬を飲めば、頭がふらつく、頭がボーとする。ふらふらするなどの年齢に伴う体調不良が楽になりますよ」という言い方で伝えます。また、「飲み薬に比べて病人扱いされているイメージが少なく、抵抗感が少ないのが貼り薬。お守りのような感じで使って、症状が軽減すればこれはいいと思います」と治療薬の種類や剤形が増えて選択肢が拡がることへの展望を語ります。

「医療は臓器別、疾患別の高度先進の方向で進んできました。しかし少子高齢化社会では、それと同等に全人的医療の視点がきわめて大事です。今後、全人的医療のモデルとなり、新しい医療のあり方を提示していくのが、認知症診療だと思います。認知症診療には、二つのSが必要。サイエンス(医学的知見)と同様に、シンパシー(共感)の視点が重要。それには医師の幅広い知識と技術、何より人間力が必要です」と語る奥村先生。その言葉には、医療のパラダイムシフトに挑む力強い姿勢が感じられます。

 

 

取材日:2011年5月13日
おくむらmemoryクリニックの外観

医療法人三歩会 おくむらmemoryクリニック

〒501-6018
岐阜県羽島郡岐南町下印食3-4-1
(名鉄岐南駅 東口 スグ)
TEL : 058-215-5509 

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